「優乃と茜じゃん。どうしたー?」
いつもとなんら変わらず、のんきな颯太。
……どうか、オーケーしてくれますように……。
心の中でそう願いながら、私は勇気をだして、ふたりにたずねることにした。
「あのさ……、明日の放課後四人で遊ばない?」
急な誘いに、ふたりは不思議そうな表情を浮かべ、顔を見合わせた。
「……急に明日って言われてもな……」
渋い顔で呟く直樹に、私はオーケーを出してもらえるよう、話を続けた。
「たしかに急すぎたけど……、明日暇だしさ。
だから、みんなでどこか遊びに行こうよ!」
「うーん……」
眉をひそめたまま、一向に表情を変えない直樹に、断られる未来を想像する私。



