キミへの想いは、この声で。


……何気に徳原くんの笑うとこ、初めてみたかも。


「なんか、直樹が笑ってんのってレアだよな」


私の考えていることがわかったのか、颯太くんが私の耳元でボソッと呟いた。


耳に颯太くんの吐息がかかって、ドキドキと鼓動が速まる。


……最近、こういうことが増えてきた気がする。


颯太くんが頭をポンポンとしてきたり、優しい言葉をかけてくれたり、ニカッといつもの笑みを見せてくれたり……、そういうときは大抵こうして、胸がキュンってなって、ドキドキする……。


この気持ちはなんていうんだろう?


「優乃と直樹、いいかげんくっつけばいいのにな」


耳元でもう一度ボソッとそう言うと、颯太くんは眉を下げて笑った。