休憩の頃には、全員疲れきっていて、ヘロヘロだった。
「あー、ちかれたー……」
「……誰のせいで、こんなに疲れたんだろうな……」
「はぁ、はぁ……。もう無理。死ぬ……っ」
滑り台の上で壁に背中を預けると、私たちは軽く目を閉じた。
時折吹く風が、火照った顔を冷やしてくれているようで心地よく、疲れもどっと押し寄せてきた私は、そのまま意識を手放した。
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『茜っち、今年もよろしくな!』
『うん!よろしくね、ひーくん』
一年のはじまりの挨拶をひーくんと交わす。
普段、誰にたいしても無愛想な彼が、私にだけ見せる笑顔。
だけどその笑顔は、次第に冷たい表情へと変わっていき……。



