罪を犯した織姫と、傷を背負った彦星は。



「ったく、しょーがねーな! それじゃあ無難に……かんぱーい!」

「って輝それは無難すぎ!」

コップ同士がぶつかり合う音が、笑い声にかき消される。

そこから私たちは『7年越しの修学旅行』について作戦会議を始めた。

具体的にはいつ行くのか。予算はいくらか。泊まるホテルはどうすのか。何泊するのか。そしてどこを観光するのか。


「やっぱり定番コースがいいんじゃないかな?」

大野が持ってきてくれた京都の観光ブックをテーブルの中心に置いて、それを捲りながら話を進めていく。


「そうだね。因みにレンタカー借りる? それともバス移動にする?」

「バスの方が修学旅行感はあるよね……。さすがにタクシー貸し切りは難しいだろうから、一日目レンタカーの二日目バスとかは?」

「そうしよう。因みに私と菜々免許持ってないんだけど……誰か持ってる?」


そう言うと手を挙げたのは大野と翔だった。


「え、持ってないの俺だけ!?」


自分一人だけ持ってない事に驚くハルちゃん。それがおかしくて私は口角があがる。


「じゃあ、輝と翔に一日目運転お願いしてもいいかな?」

「任せろ」