罪を犯した織姫と、傷を背負った彦星は。


南口に到着すると、相も変わらず、人、人、人。

改札から少し離れた所には私たちと同じように、待ち合わせをしている人も多くいて、スマホ片手にキョロキョロと視線を泳がす人が何人もいた。しかしその中に一花たちの姿は見当たらない。


「あ、輝から連絡が来てる。バスタ新宿のエスカレーター付近にいるって」

「ちょうど信号変わるね。行こうか」


3人の姿は、信号を渡るとすぐに見つけることができた。一花たちも私たちを見つけ、近づいてくる。

「よ、翔!」

「久しぶりだな!」

合流するや否や、ハルちゃんと大野は、翔の肩に手を回した。翔は満更でもなさそうに笑いながら「久しぶり」と言葉にした。


「ったく。同じ都内にいるのに、お前はいっつもノリが悪いからな!」

「忙しかったんだって。平野も久しぶり」

「翔身長伸びたねー! かっこよくなっちゃって。このこのー!」

肘でつつく素振りをする一花。

私たちはすぐに、あの頃のように他愛のない会話をしながら、一花が前もって予約してくれてたお店へと向かった。