「ふふ…、」



肩を震わせ笑い出すレイン。



その様子がおかしいことはみんなわかった。




「危ないサシャ!!」




突然影を暴走させたレインからサシャさんを遠ざけたレオンさん。







「一瞬隙を見せたな……」




レインの声で話しているけれど、これはレインの言葉じゃない…。





「クク…こいつはいい身体だ…」





「まさか、レインの身体を乗っ取った…?」



影がレインの身体に巻きついていく…




「あぁそうさ…コイツは今、自分の過去をグルグル回ってる。」




レインの、過去…





「母親が………あーあ、こりゃ面白い…」



腹を抱えて笑う、レインの中に入った死神。






「いいから早くレインから出ろ…死神が。」





レインだとわかってはいるだろうけど、アランさんは胸ぐらを掴んだ。





「…やだね。」