「…俺、ワガママになりますよ。」 「はっ?」 「探している人を見つければ独断で動きます。」 「探してる奴がいるなら俺らも探す!だから…」 …違うんだよ、アラン。 「俺は…敵です。」 そう言うと、アランは分かり易く驚く。 「どういう、ことだよ…」 炎が雨でかき消され、煙が立った。 「…敵を仲間だと言えますか?」 影は具現化した。 「………」 心の雨に。 「……は…、」 やっぱり、本気で逃げていればよかったのかもしれない。