「おイ、新入リかァ?」
「バか、ニんげんガコこへ立ち寄レルワケなイだロ!」
ここは死神の街。
「しかし、ここになんの用だろうな。」
多数の捕食をしている死神やまだ少数しか捕食していない死神。
声の混ざりようで大体何人殺したか…わかる。
「…触るな。」
触れてこようとする死神の手を払った。
「オマエ…殺ス。」
その死神がそう言うと、周りの死神も一斉に襲いかかってくる。
「ここもハズレか。」
指を鳴らすと、予め具現化しておいた100本の影刀が現れる。
この数の死神には丁度いい。
「…バイバイ。」
もう一度指を鳴らすと、黒い雨が俺の頬をかすめた。


