「確かレイン達は徒歩だと言っていたな…」



森の中を少し歩く。


確か場所はここら辺と書いてあったけど…、




「なんだ、あれ…」



たくさんの緑の中、ひとつの木の周りは真っ赤に染っていた。


そこに1人、木にもたれ掛かっている人がいる。




「レオン!!」



エミリーが走っていくところにはレオンしかいない。



手紙を書いたはずのレインは…?




「レイー!どこにいるのー!」




リアムも探すが、姿が見えない。




「エミリー……俺、レインを……」




「レオン…何も話すな、傷が…」




「違う!これは、レインの血だ…俺の傷なんかもう治ってる…っ」




レオンの血のついた手をぎゅっと握るエミリー。



あんなに血が出ていて、レインは何処へ…?





「俺が…レインを……」




レオンの目からは涙がこぼれた。