アランside



「あれは…ガーラじゃないか?」



依頼から帰ってきたばかりのエミリーは西の空から帰ってくるガーラを指さす。



確かガーラはレインたちについて行ったはず…




「まさか…」



…いや、レオンとレインのペアで応援要請なんて…





「エミリー、応援要請だよ…これ。」



リアムは手紙を読みながら段々と顔が険しくなっていく。




「血がついてる…」




手紙を覗き込むと、一部読めない部分があるほどの血がついていた。




「リアム、アラン、行くぞ!シエラ、ジルさんにこの手紙を渡して、私たちが向かったと言っておいてくれ!」




「はい、お気をつけて…」




隣街にそんなに大きな依頼があったか…考えても何もない。




「CROWNの者だ!急いで頼む!」




発車しそうな電車に乗り込み、俺達は隣街へ急いだ。