そうだ…応援要請を送ろう。



「届けておくれ、ガーラ。」



必ずCROWNへ帰る鳩、ガーラ。

毎回依頼の度に人についてくる。




「…さて…」




来るのは誰かわからないけど…ここにいる訳にはいけないな。


こんな血を見られても困るし、…そろそろ…潮時だろうし。




「…バイバイ。」





血で染った髪が、黒くなる。





…もう長くないな。





「…こんなになるなら、来なきゃよかった。」





手がかりを探して、やっと行き着いたCROWN。




…目的の人もいなかったし、ましてや命を削られていく。




なのに…





「…なんで。」





この、胸にポカンと穴が開いたような気持ちはなんだろう。







「……」





…後悔しかないな。