「キャー!!」



東の街まで後少しという所で、人気のない方から女の人の悲鳴が聞こえた。



「リアム。」



「準備OKだよ〜」



エミリーとリアムはどんな能力なんだろう、気になるな…。





「死神、その手を離せ!」



路地裏の方には女の人の首を絞めている死神がいた。



「離さないと蹴り飛ばしちゃうよ〜。」



…説得するつもりか?



「CROWNの奴らか…ククッ、たった3人で何が出来る…」




「…あ〜あ、選択肢はあげたのに。」




リアムが怪しげな笑みを見せたあと、エミリーから一瞬目を離していた隙にエミリーが消えていた。





「雑魚が調子に乗るなよ?」


リアムが張り巡らせた木の拘束で死神は地面に落とされ、エミリーは死神の胸に手を当てる。





「………」




何も発することなく死神は…息絶えた。






「リアム、お菓子。」



「え〜、エミリー食べ過ぎだよ!」




「疲れたんだ。糖分摂取!」