「─…──の魂よ…」




…これは…




「在るべき場所へ還り給え。」




「ナんだコレは…っ!!」




死神のいた地面に封術の陣が浮き出て死神は漆黒の闇に包まれていく。




「サシャさん!」



崩れ落ちたサシャを支えたのは…




「エシリア…あなただったんですね。」



慌てた様子のエシリアだった。



「ありがとう、エシリアちゃん、レインくん…」




「…いえ、俺は何も…」




驚いたな、自分の術をあまり使いたがらなかったエシリアが初めての実戦で完璧に使いこなすなんて。





「レイン!物凄い音がしたけど、大丈夫か…って、サシャとエシリアまで何してんだ?」



それからアランと、ジェーンさんまでお店から出てきてしまった。


全ての事情を話すとジェーンさんは「ありがとう」とだけ言って綺麗な涙を流した。