「ねぇねぇ、あの人達凄いかっこよくない?!」



「ほんとだ!不思議な目の色〜…」




「知らないの?あの人たちのあのコートのワンポイント…CROWNの人達だよ。」




俺とアランが店内に入るとお客さんがザワつきだした。


…裏からはいるべきだったかな。





「やぁ、君たちがジルのところから来てくれるって子達かい?」



店の奥から出てきたのは、ジルさんが話していたジェーンさん。



「はい、今日はよろしくお願いします。」


「いやいや!こちらこそ、今日はよろしく頼むよ!」



ジェーンさんは少しジルさんに雰囲気が似ていて、店のオーナーとしては完璧な人だった。




「いや〜やっぱりかっこいい子がいると一段と賑わうねぇ。」



「何言ってるんですか、ジェーンさん目当てのお客さんばかりですよ。」



こういう時、アランは向いている。



俺は探るばかりであんな風には話せないだろうから。




「ねぇ君、お仕事終わったらお姉さんと遊ばない?」




…こういう時、本当どうすればいいか…





「お客様〜?そういうの、困るんですよねぇ!」




…殺気?