「いや〜本当にお疲れ様!」



CROWNに帰ると、ジルさんは俺とアランの肩を強く叩きニッコニコ笑っている。



帰りながら今回の件を話すと、受話器の向こうだと半泣きだったのに…。




「俺はなにも出来てないです、全部レインが「いえ、ちゃんと2人で協力し合いましたよ。ね?ア・ラ・ン?」




「お、おう…」


有無を言わせず、強制的に頷かせた。




アランもきちんと戦った。それは変わりないから。




「何はともあれ、お二人共ご無事で何よりです。ゆっくりお休みください。」




「ありがとうございます、シエラ。」



シエラから紅茶を受け取り、1口飲むとやっぱりいい香りが口いっぱいに広がる。



ここの紅茶は淹れ方も、味も香りも良い。




「では俺はこれで、失礼します。」





少し早足で部屋を出た。





…あとすこしでも遅かったら、気づかれていたな。






「…っは、は…」