「サシャ!サシャ!!」
「も〜なによアランく………っレインくん?!その傷、どうしたの…?」
医務室のドアを乱暴に開けると、サシャはレインを見た瞬間目を見開いた。
「とりあえず寝かせて!酷い怪我…これだけ傷があるのに血が一滴も流れてないなんて…それに貧血でもない…」
手際よくレインの傷を少しずつ手当していくサシャ。
「レインくん、実家に帰ったんじゃなかったの…?」
一通り終わり、腹の大きな傷は応急処置程度で終わった。
「…俺にも、わかんねぇ。」
なんであんな所にいたのか。
ジルさんが立ち入りを禁じていたあの地下が…まさかあんな研究をされていたなんて…
「…まさか…」
レインの血は自己再生の能力を持つ。
それは自分を回復するのはもちろん、血を浴びた者も治してしまう。
そして血を浴びた者が治ると自分の回復量は極端に遅くなる…。
「…サシャ、レインの血…誰かに利用されてるかもしれない。」
傷があるのに血が流れていない。
中にはさっき付けられたような新しい傷もあるのに。


