「相変わらずつえーな、レイン。」



「アランこそ…水にも負けない炎って、強くなりすぎです。」



この期間、俺はもちろんそれに対抗するようにみんな強くなってきている。









「レイン様、ジル様がお呼びです。」




…こんな日が来るとは思っていた。



身構えていたとはいえ、なんで呼ぶのかがわからない。




「…わかりました。」



少し前までは、何も考えずにノックをしていた扉。



「失礼します。」




今では…扉が重い。






「やぁ、久しぶりだね?レイン。」




ジルさんの顔で、自分の声。




「…何の用ですか。」




「ククッ…冷たいなぁ。」




この状況を楽しむように笑った。





…こういう男だ。わかっていた。