「…レイン、ジルさんと何を話した?」
“××は…─────。”
「……特に、何も…」
「頼む、なにかジルさんが言っていたのなら教えてくれ!」
縋るように俺の服の袖を掴むエミリー。
それはまるで、何かに怯えているようだった。
「…クロス、という名前に聞き覚えはないか?」
クロス……
「何故、エミリーがその名を……」
エミリーは何を知ってしまったんだ…?
「…地下の研究室で、ジルさんが…そう呼ばれていた─。」
……わかっていた。
ああ言われた時に、既に…。
…でも。
“君がレインくん?いらっしゃ〜い!まってたよ!”
いつから、なんだ……。


