「レイン…目が覚めたか。」
綺麗な金色の髪が、風に揺れる。
「エミリー?」
目の下にクマをつくっているエミリーは、寝ていないのだろう少し眠たげに背もたれに倒れた。
「…風邪、ですか。」
額にはられたヒヤッとしたものと、この身体のダルさ。
何かを少し考えただけで…頭が痛む。
だからあの時のことなんか考えたら…
「レイン、大丈夫か?」
きっとまた倒れてしまう。
「はい…1人で歩けるので、大丈夫ですよ。エミリーは寝てください。」
そう言ってもエミリーは俺の手を自分の肩に回した。
「…少し、話したいことがあるんだ。」
前髪で少し隠れた顔の表情は見えなくて、エミリーが何を考えているかがわからない。
「アランはさっき依頼に出かけた。」
部屋に戻るとアランはいなく、エミリーはアランのベッドに座った。


