エミリーside




「…レインがいないな。」



依頼から帰ってくると、いつもレインがコーヒーを飲んでいる場所にいなかった。




「レインならジルさんに呼ばれてそれっきりだよ〜。」



なんの話だろうか…少しレインがいないだけでこうも不安になるなんて、どうも私はおかしい。




「レインお前ずぶ濡れじゃねぇか!ジルさんのところに行ってたんじゃ…っ」




アランがレインに駆け寄ると、レインはそのまま倒れた。





「レイン!!」




あんなに濡れて…室内に居たんじゃないのか。




…また、何かを考えているのか…。








「サシャ、レインは大丈夫なのか?」




「うん、ただの風邪みたい。そりゃあんなに濡れてたら風邪ひくよね〜。急な土砂降りに傘もって出かけなかったのかな。」




それだけならいいが…




「…頼んだぞ、レインを。」




「了解っ!」