あたしの姿を菜月は2度見している。

……転校何日か目で学校のキングと一緒にいる、なんておかしいよね、

「麗薇?!あんた、桜龍の姫になったの?!」

あたしに慌ててかけより、あたしの体をぺたぺた確認している。

「しかも、その髪!」

華夏があたしの頭を指して、ビクビクしている、

「かえてみたの。変?」

あたしは毛先をつまんで聞いてみた。

「いや、変じゃないけど……」

あたしが着いてきていないと気づいたのか、大河と千鶴がこっちを向く。

「……おい、麗薇。なにしてんの。早く来いよ。」

「そーだよ!」

2人そろって、あたしのほうを向いて言ったもんだから、周りの女子も、菜月も、華

夏も驚いている。あー、お願い。騒がないで……。

そんなあたしの願いもおしく、思っていることを事実だと思った人達がキャーキャ

ーいっている。

「ごめん、また話すね……」

あたしは2人に話すと、漣達のもとへ急ぐ。ほんと、周りがうるさいからやめて欲し

いんだけどな。

「……ごめん」

あたしは小さな声でみんなに謝る。遙真はあたしのことをじっとみて、声をかける

「麗薇、危険だからあんまりうろつくなよ。」

女好き嫌いと名高い遙真があたしのことを心配しているなんて、周りから見れば本

当におかしい光景だろう、

しかも、この発言がさらにあたしの姿をみんなに認識させていく、