”どうして女嫌いな遙真が女と手を繋いでいるのか。”

”どうして女が馴れ馴れしくここに居るのか”

とかきっとこんなことを思われているんだと思う。

まあ、直接的でもないからどうでもいいんだけど。

遙真はそんな視線に気づいていないのか、平然と歩く。

それとも、気づかない振りをしているだけ…………?

どっちでもいいか。

「ねえ、どこ行くの……?」

遙真は答えない。あたしと喋りたくないのだろう。

広いホールを歩いて、大きなシャッターの前に彼は立つ。

そして、横の扉をガチャりと開けた。

彼に引っ張られるがままにいると、そのにはすごい光景があった。