……それでも、生きていたことが何よりも嬉しかった。

だけど、あたしは璃麻を傷つけたんだよね。璃麻はきっと、如月先輩が好きなんだ

ろう。いつも如月先輩の背を追いかけていた。あたしが如月先輩と仲良くすれば、

睨んできたこともあった。……学校が違ってよかったな。

「こっち、戻ってこいよ。」

涙か溢れそうだ。きっと、その言葉に深い意味はない。ほかの族に狙われるから、

ということもあるんだと思う。それでも、居場所を作ってくれたきがして……。

心が暖かかった。あんな夢を見て、とても怖かった。現実になるのではないかと。

……だけど、きっとならない。

あたしたちは明日の朝に迎えに来てもらうという約束をした。

当たりは真っ暗。なんとか、使用人とかにバレないようにしなきゃ。




……結局、その日は菜月と華夏にLINEで質問攻めにあい、ご飯も食べられなかった。