忘れられるわけない。諦められるわけがない。考えないようにしてないと想いが躰中がはち切れそうになって、苦しくて息も出来ないの。

亮ちゃんを愛してる、あいしてる、愛してる誰より。
離れたくなんかない、傍にいたい。亮ちゃんと一緒ならいつ死んでも、どうなってもいいのに・・・っっ。

「なあ明里。正月、ユカも帰ってくるだろ? そん時に津田さんに来てもらえよ!」

自分のことみたいに喜んで嬉しそうに歯を見せて笑うナオに。言えるはずもなく。

「・・・・・・うん。訊いてみるね」

内側にのたうち回る激情を押し隠して。笑うしか・・・なかった。