臆病な背中で恋をした ~2

「それって・・・、もしかしてヤキモチ・・・?」 

「・・・・・・・・・」

視線を逸らす。

「亮ちゃん」

「・・・なんだ」

「だいすき・・・っ」

飛びついてきた明里を受け止め、髪を撫でてやる。
無邪気で可愛い女かと思えば、(はがね)の矢を向け、躊躇いなく俺を射貫く。
内心で深く溜息を漏らした。きっと明里は、本気で俺から離れないだろう。

「・・・よく聞け、明里。今はまだお前を連れて行かない」

うん、と素直に小さく返った。

「この仕事が片付いたら必ず迎えに行く。明里の全部を俺がもらう。・・・だからもうしばらく津田のところにいろ」

宥めるように言い聞かせてやると、少ししてからそっと顔を上げ明里は微笑みを浮かべた。

「“待て”は得意だから大丈夫」

「よそ見もするんじゃない・・・」

キスを落とし、そのままゆっくり体重をかけていく。
首筋に、はだけた胸に、唇を這わせて明里の理性を奪ってく。
堪えきれないように零れる声に征服欲が煽られる。

「・・・アァ・・・ッ、りょう、ちゃ・・・!」



明里を追いつめ、ひたすら俺の痕を刻む。どこまでそうしても、足りずに。