臆病な背中で恋をした ~2

「・・・津田とは上手くやれてるか?」

自分を現実に引き戻すように、わざと口にした言葉。舌の上に酒とは違う苦みがざらつく。

「ご飯作ってもらったり、買い物に連れてってもらったり、わたしの世話ばっかりさせちゃってるっていうか。ねぇ亮ちゃん、津田さんの迷惑になってないかなぁ・・・?」

申し訳なさそうな明里の答えに、微かに息を吐く。
どうやら津田も、今のところ自分の役割と本分はわきまえてるようだ。

「それなりの報酬は払っている。明里は気にしなくていい」

「でもお礼もしたいし、誕生日になにかプレゼントす」

最後まで言わせなかった。
明里のグラスを取り上げテーブルに置くと、そのまま体重をかけてソファに組み敷き、口を完全に塞ぐ。されるがままの明里の服を乱して、愛撫を広げながら欲情のままに貪り、声を上げるごとに容赦なくした。

他の男のことなんか考えるな。
離れてるあいだも俺だけ思っていろ。

忘れるな。
忘れるな。

捻じ込んで突き上げながら。苦くてしかたがなかった。
それが。寂しいという感傷なんだと分からずに。ひたすら明里を支配し続ける自分を、止められなかった・・・。