「もしそうだとしても、返信に既読くらい付けろよ。一方的に別れるはさすがにナシだろ……」


だって、短かったもの。

了解

とかでしょ?

わかってるよ、読まなくたって。

伊達に一年半、龍樹くんだけを見てきたわけじゃない。


いや、

もう好きになって

龍樹くんだけを見て

六年近くになるのか。


「それは本当にごめんなさい。私が悪いね。電源つけます、メッセージ読みます。

それでいい? もう戻っていいかな」


結局、付き合えても片思いだった。


「なんなの? 何で何も言わないの。何かが嫌で別れるんだろ? 何が嫌なの。それとも他に好きな人ができたのか?

俺、それくらい聞く権利あるだろ」


捲したてる龍樹くんに、

昨日私が作っては消した長文メッセージを送った方が良かったのかな。と思った。