「おはようございます、今日からよろしくお願いします」

アイリーンが頭を下げると、二人も同時に頭を下げた。

「こちらこそよろしくお願いします」

ペローがそう言った後、魔女がアイリーンの手を掴んだ。

「学園の制服に着替えてください」

そう言われアイリーンは戸惑った。制服など渡されてもいないし、そもそも採寸すらしていない。

「えっと…どうすれば…」

魔女がにこっと笑い、魔法をかける。するとアイリーンの体を光が包んだ。光が消えるとアイリーンはO学園の制服を着ていた。ブラウンで統一されたおしゃれな制服だ。アイリーンがさっきまで着ていた服は、きれいにたたまれてスーツケースの上に置かれていた。

「ぴったりですね」

魔女が微笑む。ペローも頷いた。

「あ、ありがとうございます」

アイリーンはもう一度頭を下げた。

「アイリーンさんには、三年A組に入ってもらおうと思います」

ペローが言った。

「わかりました。この事件を解決必ず解決することを約束します」

アイリーンがそう言うと、二人は安心したような表情を見せた。

「それでは、教室に案内します」

魔女の後をアイリーンは歩いた。