「ところで事後報告なんだが…お前の居住を改造することにした」
「…はっ!?」
膝の上で寝てしまった雨竜を撫でていた美月は顔を上げて目を吊り上げた。
あの住まいは着任した時からあり、確かに時々鼠が出たりで退治に追われることはあるが…特別不自由は感じていない。
「どういうことですか!?」
「古いから建て替えることにした。夜半には終わるだろうから、それまではここに居ろ」
「そんな…勝手に…!困ります!」
「あそこは風呂がなかっただろう?浴槽もつけるし、台所ももっと広いものにする。これが設計図だ」
美月の批判を全く受け付けない良夜は平然とした顔で設計図を美月の前で広げて見せた。
「……これは……快適そうですね…」
「だろう?一度全て壊すから見違えるものになる。雨竜が住んでいる泉も近いうちに一度きれいにして生きた魚を放す。他に質問は?」
…良夜がとても良くしてくれるのはありがたいが、身が縮む思いの美月は元々吊った目をさらにきっと吊り上げて良夜の前で正座して詰め寄った。
「何故そこまで良くしてくれるのですか?」
「それはな、お前を夜伽に誘うつもりだから」
「!!わ、私は決めた方の元に…!」
「それが誰だか分からないんだろう?もしかしたら俺かもしれないぞ」
「そんな馬鹿な!…有り得ません!」
――そうは言ったものの、良夜にすでに深い縁を感じていた美月は頬を赤くしながらぷいっと顔を背けた。
「有り得ません!」
「二度も言うな。さすがに傷つく」
そう言いながらも傷ついた素振りを微塵も見せない良夜を睨んだ美月は、丸まっている雨竜を撫でて目を閉じた。
「有り得ません…」
…そうだろうか?
自問自答しながら、良夜の優しさに甘えていた。
「…はっ!?」
膝の上で寝てしまった雨竜を撫でていた美月は顔を上げて目を吊り上げた。
あの住まいは着任した時からあり、確かに時々鼠が出たりで退治に追われることはあるが…特別不自由は感じていない。
「どういうことですか!?」
「古いから建て替えることにした。夜半には終わるだろうから、それまではここに居ろ」
「そんな…勝手に…!困ります!」
「あそこは風呂がなかっただろう?浴槽もつけるし、台所ももっと広いものにする。これが設計図だ」
美月の批判を全く受け付けない良夜は平然とした顔で設計図を美月の前で広げて見せた。
「……これは……快適そうですね…」
「だろう?一度全て壊すから見違えるものになる。雨竜が住んでいる泉も近いうちに一度きれいにして生きた魚を放す。他に質問は?」
…良夜がとても良くしてくれるのはありがたいが、身が縮む思いの美月は元々吊った目をさらにきっと吊り上げて良夜の前で正座して詰め寄った。
「何故そこまで良くしてくれるのですか?」
「それはな、お前を夜伽に誘うつもりだから」
「!!わ、私は決めた方の元に…!」
「それが誰だか分からないんだろう?もしかしたら俺かもしれないぞ」
「そんな馬鹿な!…有り得ません!」
――そうは言ったものの、良夜にすでに深い縁を感じていた美月は頬を赤くしながらぷいっと顔を背けた。
「有り得ません!」
「二度も言うな。さすがに傷つく」
そう言いながらも傷ついた素振りを微塵も見せない良夜を睨んだ美月は、丸まっている雨竜を撫でて目を閉じた。
「有り得ません…」
…そうだろうか?
自問自答しながら、良夜の優しさに甘えていた。

