別のお話。


あの日。

あの時。

俺が違う選択をしていればシヅキは死なずに済んだかもしれない。

もしかしたら……、俺はシヅキに恨まれているかもしれない。

「そうだね。春人にまた会えたことが嬉しくてそれを伝えるのを忘れてた。

春人、私はあなたにとても怒っているの」

ああ、やっぱり……。

「だって、春人ってば私の存在を消してたでしょ?」

全部見えていたのか。

死後の世界はすごいな。