ーーー シヅキが指差したのはとても静かな場所だった。 時折シヅキと同じ制服を着た学生が通った。 犬を連れた老人がゆっくりと目の前を横切っていった。 俺でも知っている高級車が何台か走り去っていった。 木漏れ日から差し込む日差しが暖かかった。 肌を撫でる風が心地良かった。 ぽつんと置かれたベンチに一人で座っているとここ数日の出来事が夢だったんじゃないかと思えた。 それくらい静かな時間が流れていた。 ふと意識を外へ向けると少し離れた場所から女の子の話す声が聞こえてきた。