「いい天気だね。なんだか遠出したくなっちゃう」 「少しするだろう。シヅキの学校までは遠くはないけど近くもないし」 「そうだね。春人、まだ緊張してる?」 「いまは平気。でも着いたら緊張するかも」 「どうして?」 「行くのは簡単だけどシヅキのこと聞くってなると難しいだろう」 「それは私に任せて」 「何か案でもあるのか?」 「うん。でもまだ秘密」 「なんで?」 「とにかく。私に任せて!」 「分かった」