だから小学校に上がるのと同時に自分の部屋をもらった。 だけど不思議とシヅキと出会ってから一人の時間なんて全くないのに、それでもそのことに不満は感じなかった。 確かに、初日こそ勘弁してくれと思った。 だけどいまはシヅキがいることが当たり前で、そのことになんの不満もない。 「春人は素敵な街に住んでるね」 声に振り向くと当たり前にシヅキがいる。 そのことに不満どころか安心感さえ感じていた。 なのにたまに不安に襲われる。 懐かしむように遠くを見つめるシヅキの姿に胸が痛む。