「もしそうなら、一途すぎでしょ!」


そんなわけないない!と、笑ってはしゃぐ後輩たち。


わたしはテレビに映る隼人に目を向けて、心の中でつぶやいた。


ずっと見てるよ、隼人だけを。



わたしたちは運命の赤い糸に導かれ、引き合わされた。


結ばれたと思った糸は一度解け、そして再び結ばれた。

――固く固く。


しかし、それは結ばれることが許されない恋だった。


こんなことなら、出会わなければよかった。

何度そう思ったことか…。


わたしたちは、運命に抗うことができず、絶望して、もうどうでもよくなって――。


でも、わたしは隼人と誓った。


『かりん、生きよう。この世界で、強く…強く』


その言葉を胸に、わたしは今ここにいる。



わたしたちを繋いだのは、決して結ばれることのない赤い糸。