決して結ばれることのない、赤い糸

「いらっしゃい、かりんちゃん」


鷹さんはカウンターの中から、落ち着いた声で…少しだけ微笑みかけた。

それは、わたしが知っているノリのいい鷹さんとは違った。


「かりん…」


そして、カウンター席の隅から声が聞こえて顔を向けると、なんと隼人が座っていた。


この場に、わたし、隼人、お母さん、鷹さんが居合わせる。


――すべてを知りたい。

と思いつつも、できることならこの場から逃げ出したかった。


なぜなら、真実を知るのは……やっぱりこわい。


カウンター席で横に並ぶように、わたしとお母さんが座り、席を2つ空けて隼人が座った。


「隼人から聞いたんだってね」


カウンターの中にいる鷹さんは、わたしと向かい合うようにして立っている。


「長くなるんだけど――」


そうして、鷹さんは語りだした。