決して結ばれることのない、赤い糸

『そうね。それまでには揃えるから大丈夫よ』

『でも仕事で忙しいなら、わたしが取りに行くよ?』

『かりんは心配しなくても大丈夫!それくらい、お母さんだってできるからっ』


お母さんはああ言っていたけど、戸籍謄本を見られたくなかったんだ…。


それじゃあ、わたしの戸籍謄本にも…本当のお父さんとお母さんの名前が書いてあるはず。


隼人はなにかを悟ってくれたのか、わたしの手を優しく握った。


「かりんが自分の目で確かめたいっていうのなら、いっしょについていくよ」


そうして、わたしたちは学校を抜け出した。



着いたところは、――市役所。

わたしは、戸籍謄本を見にきたのだった。


受付で申し込みをしてから発行されるまでの時間が、とてつもなく長く感じた。


そして、隼人といっしょに戸籍謄本を受け取った。