決して結ばれることのない、赤い糸

頭が混乱してきた。

兄妹ということも理解しがたいのに、親が違うのにどうやったら兄妹関係になるっていうの…!?


「前に、お母さんの亡くなった妹さんのことを『なっちゃん』って呼んでるって言ってたよな。名前が『夏美』だからって」

「うん…。でも、どうして今なっちゃんの話に…?」

「これ…、見てほしいんだ」


隼人はポケットに手を突っ込むと、自分のスマホを手にした。

そして、軽く操作すると、ある画面をわたしに見せた。


どうやら、なにかの紙を写真に撮ったものだった。

ぱっと見ると漢字ばかりで、すぐにそれがなんなのかはわからなかった。


「…ここなんだけど」


隼人は、その写真のある部分を指で拡大する。


そこに記載されていたのは――、【広瀬夏美】という名前だった。


「…『広瀬夏美』って、その『なっちゃん』って人の名前だよな?」