新学期に入って2週間がたとうとする。


わたしと隼人は、変わらず付き合っている。

しかし、お母さんとはあの日以来、ほとんど口を利いていない。


今まで、反抗期というものはなかった。

…だから、これがわたしの反抗期なのかもしれない。


そうだったとしても、いきなり隼人を別れるようにだなんて、到底理解できるものではなかった。



「かりん、最近お母さんの話しないけど、…なんかあった?」


お昼休み、隼人がそんなことを聞いてきた。


別れるように言われたことは、隼人には伝えていない。

わたしは別れようなんて考えていないから。


だけど、ふとしたときにお母さんの話をしているのだろうか、最近話題に出てこないことに隼人は不思議に思っているようだった。


「べつに…、そんなことないよ?」