後日、隼人は改めて病院で検査を受けた。


その結果、隼人は失くしていた記憶をすべて取り戻した。

もちろん、カズや優奈のことも。


2人ともわたし同様に、目に涙を浮かべて喜んでいた。


そして、クミちゃんも同じく。


「かりんちゃん、本当によかったね〜!」


と次に会ったとき、熱い抱擁をされた。


優奈とカズは、わたしがいつの間にかクミちゃんと仲よくなっていて驚いていた。

そして、仲よくなるまでの経緯を話して、実は隼人の彼女ではなかったと伝えたときは、それ以上に驚いていた。


「かりん、よかったな。また隼人と付き合うことになったんだって?」

「うん、そうなの」

「今のかりん、すっげーいい顔してる。やっぱりかりんのそばにいるべきは、オレじゃなくて隼人だったんだな」


そう言って、カズは微笑んでくれた。