「いただきます。」

2人で手を合わせて、食べ始める。

「お、これも美味い。」

修ちゃんは嬉しそうに食べる。

「社食程じゃないけどね。」

私が苦笑いを零すと、

「いや、十分、美味いよ。
毎日、のどかの料理を食べたいくらい。」

と褒めてくれた。

「修ちゃんがいいなら、私が自炊した時は、
一緒に食べる?」

「いいの?」

「うん。
1人分も2人分も変わらないから、いいよ。
でも、毎日じゃないよ?」

「それは、もちろんいいよ。
のどかが来てくれて、嬉しい事ばかりだな。」

「そんな大袈裟だよ。」

修ちゃんってば、そんなに食生活、貧しかったの?

社長さんだから、贅沢な食事ばかりかと思ってた。


「あ、そうだ。
明日のスケジュールは、確認した?」

修ちゃんが言った。

「うん。」

「夜の会食は、のどかも同席だから。」

同席?

「別室で控えてなくていいんですか?」

「うん。
ただし、俺の言う事を否定したり、訂正したり
するのは禁止。」

「? はい。」

どういう事?