エレベーターで駐車場に下り、修ちゃんの車の助手席に乗る。

「修ちゃん、お疲れ様でした。
帰りもよろしくお願いします。」

私が助手席でぺこりと頭を下げると、隣で修ちゃんが、固まっていた。

「やっべ。
のどかの『修ちゃん』、破壊力ありすぎ。」

見ると、修ちゃんの頬にほんのり赤みが差していた。

「ふふっ
もしかして、修ちゃん、照れてる?」

「のどか、お前、ツンデレの小悪魔だった
んだな。」

「は!? 人聞きの悪い事、言わないでよ。」

私のどこがツンデレなのよ!

「なぁ、のどか。
お前、いつから男いない?」

「え? なんで?」

「お前だったら、男取っ替え引っ換えできる
だろ。
今日の真下みたいに、すぐに寄ってくるん
だから、途切れた事、ないんじゃないか?」

「修ちゃん、人を尻軽女みたいに言わないでよ。
いくら男の人が寄ってきたって、自分が好きな
人じゃなきゃ、ちゃんと断るよ。」