修ちゃんは、出前を取るために、1階へと下りていった。

30分程して、玄関のチャイムが鳴った。

私は、お財布を持って、階段を駆け下りる。

だけど、すでに修ちゃんがお支払いした後で。

当然、修ちゃんは、私のお金は受け取ってくれなくて。

私が悪いのに、また奢ってもらった。

はぁ………


私たちは、修ちゃんちのダイニングで、お寿司を食べた。

「のどか、そんなに気にするな。
俺は、のどかが笑っててくれる方が嬉しいんだ
から。」

修ちゃんは、そう言って、落ち込む私を励ましてくれる。

だけど、そんなに簡単に笑えないよ。

すると、テーブル越しに、修ちゃんの長い腕が伸びてきて、私の左右のほっぺをつまんで、むにぃっと斜め上に持ち上げた。

「ほら、こうやって笑うんだよ。」

修ちゃんは、変顔になっているであろう私の顔を見て、笑っている。