社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】

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翌朝。

私は朝食にサンドイッチを作っている。

卵とチーズとレタスとトマト。

修ちゃん、食べるかな?

まだ、寝てるかな?

私はそぉっと1階へ下りていき、小さな声で呼んだ。

「修ちゃん、起きてる?」

「ん? なに? のどか。」

修ちゃんが玄関にやってきた。

まだ髭も剃ってないし、髪も跳ねてる無防備な姿。

ふふっ
なんか、かわいい。

「朝ごはん食べた?」

「いや、まだだけど。」

「今、サンドイッチ作ってるんだけど、
食べるかなぁと思って。」

「おお、28歳女子の料理!
食べる、食べる!」