社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】

すると、お義父さんが穏やかに口を開いた。

「佐倉さんのお宅が修努なんかでいいと
おっしゃっていただけるなら、うちには異存は
ありませんよ。
どうか、こんな不出来な息子ですが、
よろしくお願いします。」

「ありがとうございます。
少しでも修努さんの支えになれるよう、
努力します。」

私は頭を下げた。

「父さん、ありがとう。」

修努が言うと、お義父さんは、

「修努!
俺はのどかちゃんは信用してるが、お前の事は
信用してない。
結婚するからには、2度と中学の頃のような
問題は起こすなよ!?」

と苦言を呈していた。

中学の頃の問題って、何?

私が、修努の顔を覗き込むと、

「いや、あれは、若気の至りで、今はもう
大丈夫だから。」

と焦っていた。

若気の至り?

修努、何をやったの?

あとで、問い詰めよう!

私は心に決めて顔だけにっこり笑っていた。