近寄って、様子を見る。

ただ、眠っているだけのようだ。

良かった。

それにしても、なんて無防備なんだ!?

寝ててもかわいいなんて、反則だろ!?

そっとほっぺを突いてみる。

こんな事、のどかが赤ちゃんの頃以来だ。

すると、俺が頬を触ったからなのか、閉じられていた唇が、半開きになった。

どうしよう。

すっごくキスしたい。

でも、途中で起きたら、ただじゃ済まないよな。

でも………

「のどか、愛してる。」

俺は、囁いてみた。

だけど、のどかは起きない。

俺は、ドキドキしながら、そっとのどかに口づけた。

柔らかい。

胸がキュンと締め付けられる。

俺は静かにのどかから離れた。

そしてそのまま、のどかを眺める。

すると、突然、

「修ちゃん。」

と呼ばれた。