俺たちは、向かい合わせに座り、生姜焼きを食べた。

「のどか、明日、どこに買い物に行きたい?」

俺が聞くと、

「寝具屋さん。
ベッドがね、ダブルだったから。」

のどかが困った顔をする。

「ああ、そうか。
そうだよな。
くくっ
じゃあ、一緒に寝られるな。」

冗談でのどかの反応を見る。

「え!?」

のどかが本気でうろたえてる。
そりゃ、そうだよな。

「冗談だよ。
ま、のどかが寂しくて寝られないって
言うなら、添い寝してやってもいいけど?」

「結構です!」

「くくっ
だと思った。
じゃあ、明日、買いに行こう。」

「うん。ありがとう。
でも、修ちゃん、お仕事、いいの?」

「俺の仕事は趣味みたいな物だから、
気にするな。」

「じゃあ、お言葉に甘えて、
よろしくお願いします。」