「甘々のコーヒー牛乳が好きだったのどかは、
2ついるかな、と思ったんだけど、
いらなかった?」

修ちゃんは、ニコニコと言った。

なんで子供の頃の事なのに覚えてるの!?

「いえ、ありがとうございます。」

私は、細めの3g入りのスティックシュガーを2本とミルクを2個、コーヒーに入れた。

「さて、何から話そうかな。
まず、部屋の事だよね?」

私は頷いた。

「ここは、元々伯父の家なんだけど、
二世帯住宅で息子夫婦と住んでたんだ。

で、まず伯父夫婦が『老後を海外で』って
テレビを見て感化されてマレーシアに
行っちゃって、
息子夫婦はひとり娘だった奥さんの実家に
離れを建ててもらって、そっちに引っ越し
ちゃったんだ。

そこで、たまたまこっちの大学に通う事に
なった俺が、18の時からここを借りてる。

玄関は1つだけど、二世帯住宅だから、
プライバシーは守られてるし、大丈夫
だよね?」