そんな擦った揉んだがあった割には、俺はすんなりと希望の高校に進学した。

中学での教訓を踏まえて、高校では好きでもないのに付き合うのはやめようと思った。

まじめに勉強漬けの高校生活を送っていたある日、それは起こった。


高校3年生の春、下校中に、友達とハンバーガーを食べていた。

そこへ、セーラー服の女の子が2人入ってきた。

のどかだ!

俺は一目見て、分かった。

かわいい!


ランドセルを背負ったのどかは、妹にしか見えなかったのに、セーラー服ののどかは、女だった。

だけど、ほんのひと月前まで、ランドセルを背負って歩いてたのどかを女として見るのは、いけない事のような気がした。


俺は中3女子のセーラー服を脱がせたくせに、同じセーラー服でも、のどかのセーラー服は絶対に脱がせてはいけない神聖な物のような気がしたんだ。