「社長よりは強いと思いますよ。」

答えながら、思った。

修ちゃん、そろそろ限界かなぁ。

いつボロを出すか分かんないし。

「社長、そろそろ、帰られますか?
必要なら、代行を頼んで参ります。」

私が言うと、

「今日は、佐倉さんの歓迎会でしょ?
佐倉さんが途中で帰る訳にはいかないから、
俺も最後までいるよ?」

と言って、私の腰を抱いた。

マズイ!

隣から、鋭い視線が飛んで来ている。

私は修ちゃんの左手をピシャリと叩いた。

「社長、これはセクハラです。
やめてください。」

私が言うと、あからさまにしょんぼりする修ちゃん。

もう、かわいいんだから。

社長の威厳はどこよ!?

私は修ちゃんの耳元でそっと囁いた。

「家に帰ってから… 」