はぁ………

私はため息をひとつ吐いて、立ち上がった。

何、ベタベタ触らせてるのよ!

私は店員さんに烏龍茶を頼み、それを片手に席に戻った。

花木さんの後ろから、修ちゃんに声を掛ける。

「社長、飲みすぎですよ。
こちらをどうぞ。」

私が烏龍茶のグラスを差し出すと、

「ありがとう。」

と微笑んだ。

「佐倉さんも一緒に飲もう!」

そう言うと、修ちゃんは少しずれて、座布団を半分空けてくれた。

「ほら、ここ!」

修ちゃんが座布団を叩く。私は、苦笑して、

「もう、しょうがありませんね。」

と修ちゃんと花木さんの間に正座した。

修ちゃんは、ご機嫌で私の顔を覗き込む。

「のど…佐倉さんは、お酒強いの?」